“まりうた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鞠唄50.0%
毬唄25.0%
毬歌12.5%
鞠歌12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「およしなさい。町の流行唄はやりうたなんか。もっといい鞠唄まりうたがあるでしょ」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紀州の毬唄まりうたで、隠微な残虐ざんぎゃくの暗示がある。むかし、熊野もうでの山道に行暮れて、古寺に宿を借りた、若い娘が燈心で括って線香で担って、鯰を食べたのではない。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子供はまた「旦那のきらい大晦日おおみそか」という毬歌まりうたをうたった。健三は苦笑した。しかしそれも今の自分の身の上には痛切に的中あてはまらなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「卯木があの鞠歌まりうたわらべたちへ教えたのか」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)