“まだけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真竹50.0%
苦竹50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、烏帽子直垂の祭主のみは、うやうやしく笏を構えて、祭壇に向って黙祷をらしているが、祭壇の彼方かなたには、神も、仏も、そのほこらも、社もおわしまさない。ただ一むら、真竹まだけ竹藪たけやぶがあるばかりだ。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
竹といっても中々沢山な種類がありますが、まずその中で淡竹はちく苦竹まだけとが大関です。これがすなわち昔、呉竹くれたけといったものです。くれとはもともと朝鮮の方の名ですけれども、ここでは支那を指しています。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)