“ぼうだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滂沱84.4%
棒立15.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主税は、間がわるそうにして、そして、いちど拭いた眼には、おさえきれないもののように、また滂沱ぼうだとして涙があふれかけていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若さまは手をついたまま、じっと伯耆守を見上げていた、万感胸をふさいで言句に詰るという態である、双眼からは滂沱ぼうだと涙があふれ落ちた。
若殿女難記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
あおむいたまま、いつまでも棒立ぼうだちになっている竹童ちくどうの顔へ、上のこずえからバラバラと松の皮がこぼれ落ちてきたが、かれは、それをはらうことすらも忘れている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼がおどろいて棒立ぼうだちになっているところへ隊長のマルモ・ケンやカンノ博士などがはいって来た。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)