“ほくさい”の漢字の書き方と例文
語句割合
北斎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高い窓から光線が横に這入はいって来るのは仕方がないが、その窓にめてある障子しょうじは、北斎ほくさいいた絵入の三国志さんごくしに出てくるようなからめいたものである。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
応挙おうきょや、北斎ほくさいや、ロダンや、セザンヌやの如く、純粋に観照的な態度によって、確実に事物の真相をつかもうとするところの、美術家の中の美術主義者が居る。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
やみが来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から、北斎ほくさいの山下白雨のように赤くって来て、れない光の手をもって、百合をかすめて過ぎました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)