“ほうちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逢着89.6%
逢著8.3%
保着2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全人類界の大悪夢……『物を考える脳髄』に関する迷信、妄執をび醒ますべく『絶対無上の大真理』に逢着ほうちゃくする事が出来たのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ああわが邦人の美術文学に対する鑑識の極めて狭小薄弱なる一度ひとたび新来の珍奇に逢著ほうちゃくすれば世を挙げて靡然びぜんとしてこれにおもむき、また自己本来の特徴を顧みるの余裕なし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
思想を忖度そんたくし得ないのも勿論の事では有るが、シカシ菽麦しゅくばくを弁ぜぬ程の痴女子ちじょしでもなければ自家独得の識見をも保着ほうちゃくしている、論事矩ロジックをも保着している、処世の法をも保着している。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)