“ぶんご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豊後93.3%
豐後4.4%
文吾2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筑前領で手をかけては面倒になるし、又、油断もしおるまいと思うたけに、思い切って豊後ぶんごと筑前境いの夜明の峠道で待ち受けたわい
中世紀の僧侶でもあり、名高い畫家でもあつた雪舟は出世修養期を周防すはう雲谷庵うんこくあんに、みんより歸朝後の活動期を豐後ぶんご(?)の天開樓に送つた後、石見に來てその最後の老熟期に達したといはれてゐる。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
賛五郎の実兄の平田文吾ぶんごは、現在でも熊本の国もとで細川家の弓道師範をしており、禄高ろくだか四百石、日置流へきりゅうの弓では九州でもならぶ者のない人だが、賛五郎はその兄をもしのぐ上手だといわれていた程だった。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)