“ふっつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
富津100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千葉、木更津きさらづ富津ふっつ上総かずさ安房あわへはいった保田ほた那古なご洲崎すさき。野島ヶ岬をグルリと廻り、最初に着くは江見えみの港。それから前原港を経、上総へはいって勝浦、御宿おんじゅく
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
星巌夫妻は東金を発して勝浦を過ぎ房州の沿岸を廻って洲ノ崎、館山たてやまを経て富津ふっつに来り、木更津きさらづより水路を行徳に還った。行徳より更に舟をやとい江戸鉄砲洲に向ったのは七月の某日であった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
どうかして心を入れ替えたいと思いまして、上総かずさの国、富津ふっつというところに保養に行っている知り人をたずねながら、小さな旅を思い立ったこともあります。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)