“ふそうおう”の漢字の書き方と例文
語句割合
不相応100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧しい藩士の屋敷へ行って、金には当然かわいている妻女をつかまえて、首財布から不相応ふそうおうな金をだして見せびらかしたりする。鞍附くらつきでも買えば町の中を得意げにくつわを鳴らしていて通るのだ。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我等この度おおせを受けたるは茶事に御用に立つべき珍らしき品を求むるほか他事なし、これが主命なれば、身命にけても果たさでは相成らず、貴殿が香木に大金を出す事不相応ふそうおうなりと思され候は
つまり身分不相応ふそうおうに力を表門にそそぎて美麗びれい宏壮こうそうに築き上げ、人目を驚かし、しかして裏門は柱が曲り、戸がち、満足に開閉することも出来ず、出入りにも危険きけんならしむるがごときものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)