“ふさようじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
房楊枝76.9%
房楊子23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが、大きな樹も小さな灌木かんぼくも、みんなきれいに樹皮をはがれて裸になって、小枝のもぎ取られた跡は房楊枝ふさようじのように、またささらのようにそそけ立っていた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
寄席よせへ行った翌朝よくあさだった。おれん房楊枝ふさようじくわえながら、顔を洗いに縁側えんがわへ行った。縁側にはもういつもの通り、銅の耳盥みみだらいに湯を汲んだのが、鉢前はちまえの前に置いてあった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
木戸の外から声を掛けたのは、庭下駄をつっかけて、房楊子ふさようじをくわえた浪人者の石巻左陣でした。