“びいき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
贔屓84.4%
贔負12.5%
贔顧3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御存じの方もあろうが、この安南王は日本名を宗方竜太郎といって、日本を愛敬する東洋の王族の中でもとりわけ日本贔屓びいきの王様。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
お神さんはいつでも万平贔負びいきであった。芝居のお供といったらいつも万平で、万平のお蔭でお神さんは一廉ひとかどの芝居通になっていたのであった。
芝居狂冒険 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼の通り弱いものだから、其丈それだけ哀憐あはれみも増すのだらうと思ふね。家内はまた弟の進贔顧びいき。何ぞといふと、省吾の方を邪魔にして、無暗むやみに叱るやうなことを為る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)