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贔顧
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びいき
ふりがな文庫
“
贔顧
(
びいき
)” の例文
牛込の下宿を経営する市会議員夫婦と言い、この榊と言い、吉本さん
贔顧
(
びいき
)
の人達がいろいろな方面に多いことは捨吉にも想像がついた。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼の通り弱いものだから、
其丈
(
それだけ
)
哀憐
(
あはれみ
)
も増すのだらうと思ふね。家内はまた弟の進
贔顧
(
びいき
)
。何ぞといふと、省吾の方を邪魔にして、
無暗
(
むやみ
)
に叱るやうなことを為る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
のみならず、下手な吉本さん
贔顧
(
びいき
)
の多いことが、心あるものに一種の反感をさえ引起させた。こういうことを岡見は眼中に置かない訳にはいかなかったらしい。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
文平
贔顧
(
びいき
)
の校長は、丑松の組に勝たせたくないと思ふかして、熱心になつて窓から
眺
(
なが
)
めて居た。丁度午後の日を
背後
(
うしろ
)
にしたので、位置の利は始めから文平の組の方にあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
贔
漢検1級
部首:⾙
21画
顧
常用漢字
中学
部首:⾴
21画
“贔”で始まる語句
贔屓
贔負
贔屓目
贔屓眼
贔負目
贔屓分
贔屓筋
贔屓強
贔屓客
贔屓心