“ひもも”の漢字の書き方と例文
語句割合
緋桃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜色にもあらず、緋桃ひももの花でもなし、りたてたるつむりより顔より首筋にいたるまで銅色あかがねいろの照りに一点のにごりも無く、白髪しらがもまじる太きまゆをあげて心まかせの大笑ひなさるる時は
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一本の花ざかりの緋桃ひももの木のうえに、突然なんだかはっとするようなもの、——ふいとそのあたりをったこの世ならぬ美しい色をした鳥の翼のようなものが、自分の目にはいって
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
緋桃ひももを浮けつる瓶子へいしとりて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)