“ひびわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亀裂破25.0%
罅割25.0%
罅破25.0%
裂罅割25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大木の根元の幹は六抱えもある巨木で、肌は粗い亀裂破ひびわれがしていながら、ところ/″\駱駝らくだの膝のようなこぶをつけています。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ほんの些細ささい刺戟しげきも彼女の容態に響くのだが、そうしていま彼女のいる地上はあまりにも無惨に罅割ひびわれているのだったが、それらをじっと耐え忍んでゆくことが彼女の日課であった。
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)
すすけた板戸の罅破ひびわれたなりの口へ消えますと、やがて、お三方を据えて、またよたよたと持って出ましたのが、ぜん申上げました、大奉書で。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
教会は粗末そまつ漆喰造しっくいづくりで、ところどころ裂罅割ひびわれていました。多分はデビスさんの自分の家だったのでしょうが、ずいぶん大きいことは大きかったのです。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)