“ひとやま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一山81.3%
人山18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よりわけがすむと、今度こんどは、一山ひとやま売りのもりわけです。いたみはじめたくだものの箱の中から、一山十せんだの二十銭だのというぐあいに、西洋皿せいようざらへもりわけるのです。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
かくて二人ふたり一山ひとやまの落ち葉燃え尽くるまで、つきぬ心を語りて黎明あけがた近くなりて西の空遠く帰りぬ。
(新字新仮名) / 国木田独歩(著)
吾妻橋あずまばし欄干らんかんによって、人が大ぜい立っている。時々巡査が来て小言こごとを云うが、すぐまた元のように人山ひとやまが出来てしまう。皆、この橋の下を通る花見の船を見に、立っているのである。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)