“ひととせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒトトセ
語句割合
一年75.0%
一歳25.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色変はる秋のきくをば一年ひととせにふたゝびにほはなとこそ
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
一年ひととせ前の、それはニール河の水が薄紅色に煙つてゐましたから、たしかに春なのです。宮殿の窓からはその美しい河の流れも、夢のやうに咲き誇つた花々も……一眸の下に眺め渡されて居りました。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
依って本篇の終りに余り人の気付かぬ事を二つ述べる、まず大磯のお虎さんは『曾我物語』四に、母は大磯の長者父は一年ひととせ東に流されて伏見大納言ふしみだいなごん実基さねもと
『いとしき人よ、ひととき見ざるに、はや一年ひととせも相見ざる心地こそすれ。わが生を呪ひつつ、そもわれは生くべきや、かくわれは言ひぬ。』これは屹度プーシキンの作だらう。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
この国のことわざにも、光陰に関守せきもりなしと申す通り、とかうする程に、一年ひととせあまりの年月は、またたくひまに過ぎたと思召おぼしめされい。
奉教人の死 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
こまやかなりし一歳ひととせ
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
一歳ひととせ浅草代地河岸だいちがし仮住居かりずまいせし頃の事なり。
夕立 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
梶原申しけるは、一歳ひととせ百日のひでりの候いけるに、賀茂川かもがわ桂川かつらがわ水瀬みなせ切れて流れず、筒井の水も絶えて、国土の悩みにて候いけるに、——
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一歳ひととせ欧州に遊歴せしに。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
階段きざはし高き一歳ひととせや、
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)