“ひとづて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人伝84.0%
人傳16.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後再び東京へ転住したと聞いて、一度人伝ひとづてに聞いた浅草あさくさ七曲ななまがり住居すまい最寄もよりへ行ったついでに尋ねたが、ドウしても解らなかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
どうにもこうにも手のつけられないどうらく者であったということは、自分も人伝ひとづてによく聞かせられて、事実そうだと信じている。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すると、秋田の米主の方では、難船の知らせを得た後に、殘り荷のあつたことやら、それを買つた人のあつたことやらを、人傳ひとづてに聞いて、わざ/\人を調べに出した。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
見も知らず、聞きも習はぬ人々の人傳ひとづてに送る薄色うすいろの折紙に、我を宛名あてなの哀れの數々かず/\
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)