“ひとつま”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

まん中あたりの髪毛（かみのけ）を一抓（ひとつま）み程プッツリと切取りました。

ドグラ・マグラ (新字新仮名) ／夢野久作(著)

恐怖と疲労からとであろう、浮藻は衾を引きかずき、髪の一摘（ひとつま）みを見せたばかりで、屏風の中に打ち伏していた。

あさひの鎧 (新字新仮名) ／国枝史郎(著)

ただ一攫（ひとつま）みなりけるが、船の中に落つると斉（ひと）しく、礫（つぶて）打った水の輪のように舞って、花は、鶴の羽（は）のごとく舳（へさき）にまで咲きこぼれる。

妖術 (新字新仮名) ／泉鏡花(著)

検索の候補