“ひきまと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引絡71.4%
引纏28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭巾着て肩掛ショオル引絡ひきまとえる小親が立姿、月下にななめなり。横向きて目迎えたればと寄りぬ。立並べば手を取りて
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蒼面そうめん、乱髪、帯もめず、衣服も着けず、素肌に古毛布ふるげっと引絡ひきまといて、破れたる穴の中よりにょッきと天窓を出だせるのみ、歩を移せば脛股けいこすなわち出ず、警吏もしその失体を詰責きっせきせんか
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白雲は、それを引纏ひきまとうて身がまえをするのは、多分、これから茂太郎と兵部の娘の行方を探すべく、出で立つの用意と見えます。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もし紐を着けざるには、ずり落ざるため強ききれその引纏ひきまとふ部分に継ぐ。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)