“ひきでもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引出物91.7%
纏頭8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたしを棄ててその刀を引出物ひきでものに弥生さまのところへ納まろうというんでございましょう? そんなこと、こちらは先刻せんこく御承知でございますよ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
すなわち勝入父子が、去就きょしゅう一決と同時に、木曾川第一の要地を占領して、秀吉へ加担かたん引出物ひきでものとした快報であった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
滿座の人々感に堪へざるはなく、中宮ちゆうぐうよりは殊に女房を使に纏頭ひきでもの御衣おんぞを懸けられければ、二人は面目めんもく身に餘りて退まかり出でぬ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)