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ばんじきゅう
ふりがな文庫
“ばんじきゅう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
万事休
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万事休
(逆引き)
これまで
穏健
(
おんけん
)
の人と見えていたオンドリまでが、もはや気が変になってしまったようになったのだ。
万事休
(
ばんじきゅう
)
すである。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万事休
(
ばんじきゅう
)
す——伊那丸は完全に、
蜘蛛手
(
くもで
)
かがりという
野武士
(
のぶし
)
の術中におちてしまったのだ。身に
翼
(
つばさ
)
でもないかぎりは、この
罠
(
わな
)
からのがれることはできない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塔上
(
とうじょう
)
の二勇士、
塔下
(
とうか
)
の三軍が、あれよと、おどろきさけんだ時には、
万事休
(
ばんじきゅう
)
す、
蛾次郎
(
がじろう
)
、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
、ふたりを乗せた
大鷲
(
おおわし
)
の影はまっしぐらに、
三国山脈
(
みくにさんみゃく
)
の
雲井
(
くもい
)
はるかに消えていく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
田鍋のやつは、勘は鈍いが、あれで相当
克明
(
こくめい
)
でねばり強いから、そのうちにはきっと一件を感づくに違いない。そうなったら……ああ、そうなったら
万事休
(
ばんじきゅう
)
すだ。わしの最後の一線が崩れ去るのだ。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
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