“ばっすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
抜萃91.3%
抜粋8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御自分で、いろいろの本から抜萃ばっすいされたのを仮綴にして配られなどされましたが、この方も間もなくおやめになりました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
わたくしは保さんの所在ありかを捜すことと、この抜萃ばっすいを作ることとを外崎さんに頼んで置いて、諸陵寮の応接所を出た。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
空中楼閣くうちゅうろうかく的模擬発明よりも奇なるホンモノの発明もまた、無からずしてならんすなわち、商工省特許局発行の広報より抜粋ばっすいして次に数例を貴覧に供せんとす。
発明小僧 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
昔のパテーやコロムビアには全曲もあったが、今ではポリドールに抜粋ばっすいした「縮小歌劇」しかない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
フランス・グラモフォンに入ったこの曲の抜粋ばっすいは、日本へ十組くらいは輸入されたはずで、それは非常に高価なものであったにもかかわらず、奪い合いのように消化されたことは
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
ただし録音はどちらも古い。他にポリドールに抜粋ばっすいが五枚入っている。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)