“ばくめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幕命66.7%
邈冥33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに去年から与力内山を使つて東町奉行跡部あとべつてゐる為事しごとが気に食はぬ。幕命ばくめいによつて江戸へ米を廻漕くわいさうするのは好い。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
長州征伐は幕府創立そうりつ以来の大騒動だいそうどうにして、前後数年のひさしきにわたり目的もくてきを達するを得ず、徳川三百年の積威せきいはこれがために失墜しっついし、大名中にもこれより幕命ばくめいを聞かざるものあるに至りし始末しまつなれば
たちまき忽ち消え、邈冥ばくめいとしてたづぬべからざるを致す。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)