“はなめがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼻眼鏡66.7%
鼻目金16.7%
鼻目鏡16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たちまち書物をひざの上に伏せて、鼻眼鏡はなめがねをわざわざはずして、ああ駄目駄目スウィンバーンも、こんな詩を書くように老い込んだかなあと云って嘆息された。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あら! あら! 短服チョッキに靴を穿いたものが転がって来るぜと、思って、じっと見ていると、橋のまんなかあたりへ来て鼻目金はなめがねをはずした、※がかかって曇ったと見える。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
に母は自ら言へりし如く、板挾いたばさみの難局に立てるなれば、ひたすら事あらせじと、誠の一図に直道をさとすなりき。彼は涙の催すにへずして、鼻目鏡はなめがねを取捨てて目を推拭おしぬぐひつつ猶むせびゐたりしが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)