“はしばちくぜんのかみひでよし”の漢字の書き方と例文
すると、ややあってから、一方の
幕をサッとはらって、
羽柴筑前守秀吉、ズカズカと
大股にあるいてきた。
そこを越えて、越前へはいった信長軍の主力は、
丹羽五郎左衛門
長秀と、
羽柴筑前守秀吉。
ときしも、
羽柴筑前守秀吉は、
北国の
柴田権六をうつ小手しらべに、
南海の
雄、
滝川一益の
桑名の
城を、エイヤ、エイヤ、血けむり
石火矢で、
攻めぬいているまッさいちゅうなのである。
一月ともたたない間に、信長の臣、
羽柴筑前守秀吉に亡ぼされ、土民の手にかかって、その首は、人通りの多い都の辻に、幾日も
曝し物にされていたと聞く——亡父光秀以下の一族のためにも、朝暮