“はしぢか”の漢字の書き方と例文
語句割合
端近100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『まだ、装束も昨夜のままにて、あまり尾籠びろうていにござります故、もそっと端近はしぢかにて頂戴いたしとうござる』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母はめったに端近はしぢかいあたりへ姿を現わすことはなく、母屋おもやの奥の方の一と間にめていて、彼が行くと必ず膝の上に載せて頭を撫で、頬ずりをしてくれるので
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
其処そこ端近はしぢかず先ずこれへとも何とも言わぬ中に母はつかつかと上って長火鉢のむこうへむずとばかり
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)