“はくしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄暑75.0%
帛書25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いちいち、手順までいいつけてから、道誉はたちの奥へ消えこんだ。——東海、鎌倉はもう薄暑はくしょの候だが、伊吹のすそはようやく春闌はるたけたみどりの深みに駒鳥の高音たかねがやや肌さむいほどだった。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
藤の雨ようやく上り薄暑はくしょかな
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
漢の天子が上林苑じょうりんえん中で得たかりの足に蘇武の帛書はくしょがついていた云々うんぬんというあの有名な話は、もちろん、蘇武そぶの死を主張する単于ぜんうを説破するためのでたらめである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)