“はいい”の漢字の書き方と例文
語句割合
這出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもてにべったり蜘蛛くもの巣を撫払なではらいて、縁の下より這出はいいづるは、九太夫にはちと男が好過ぎる赤城の下男八蔵なり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昼間何処いずくにか潜伏して、絶えて人にまみえず、黄昏こうこん蝦蟇の這出はいいづる頃を期して、飄然ひょうぜんと出現し、ここの軒下、かしこの塀際、垣根あたりの薄暗闇うすくらやみに隠見しつつ
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)