“のりけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糊気83.3%
乗替16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
陰気な黒ずんだ赤の掻練かいねり糊気のりけの強い一かさねの上に、贈られた柳の織物の小袿こうちぎを着ているのが寒そうで気の毒であった。重ねに仕立てさせる服地も贈られたのであるがどうしたのであろう。
源氏物語:23 初音 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一昨日おとといあたり結ったままの束髪そくはつだった。癖のない濃い髪にはたきぎの灰らしい灰がたかっていた。糊気のりけのぬけきった単衣ひとえも物さびしかった。そのがらの細かい所には里の母の着古しというようなにおいがした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
なアにれは二三度遇った客で、なにさ一向訳の分らん奴で、途中で落合ってはッすぐさまお供という様な訳ですから、此処で旦那にお目に懸ればすぐに馬の乗替のりけえお客の乗替のりけえてえ奴で