“のぶかつ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
信雄	66.7%
信勝	33.3%

信雄

尾張は織田信雄（のぶかつ）、三河駿河遠江は家康の所領で、この両名は秀吉と干戈（かんか）を交へた敵手であり、現在は秀吉の麾下（きか）に属してゐるが、いつ異心を現すか、天下万人の風説であり、関心だ。

黒田如水 (新字旧仮名) ／ 坂口安吾(著)

尾張は織田信雄（のぶかつ）、三河駿河遠江は家康の所領で、この両名は秀吉と干戈（かんか）を交へた敵手であり、現在は秀吉の麾下（きか）に属してゐるが、いつ異心を現すか、天下万人の風説であり、関心だ。

二流の人 (新字旧仮名) ／ 坂口安吾(著)

信勝

「おう……天目山（てんもくざん）であいはてた、父の勝頼、また兄の太郎信勝（のぶかつ）に、さても生写（いきうつ）しである……。あの戦（いくさ）のあとで検分（けんぶん）した生首（なまくび）に瓜（うり）二つじゃ」

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

「まだおん年も十六の太郎信勝（のぶかつ）さままで、一きわすぐれた目ざましいお討死（うちじに）でござりました」

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

秀吉の方から正使（せいし）富田知信（とものぶ）、副使（ふくし）津田信勝（のぶかつ）のふたりが、講和使節として、岡崎へ来た。

新書太閤記：11 第十一分冊 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)