“のうらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悩乱61.1%
濃藍27.8%
濃爛5.6%
膿瀾5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不馴ふなれのためにペンが横へれるかも知れませんが、頭が悩乱のうらんして筆がしどろに走るのではないように思います。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
海は毎日のように静かで波の立たない海面は、時々緩やかなうねりが滑かに起伏していた。海の色も、真夏に見るような濃藍のうらんの色を失って、それだけ親しみやすい軽い藍色あいいろに、はる/″\と続いていた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
即ち、上がってしまってからでは濃爛のうらんの媚を求め得ないのである。
季節の味 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
九相きゅうそうは死人の変化道程を説いたもので、膨張相ぼうちょうそう青瘀せいお相、相、血塗けっと相、膿瀾のうらん相、虫噉ちゅうかん相、散相、骨相、土相をいうので、何も如何に喪を緩うしたとて
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)