“ぬいばり”の漢字の書き方と例文
語句割合
縫針100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サリーは縫針ぬいばりを十本ほどれて、もしこの縫針が余ったら、標本になる珍らしい蝶々をとってこれで背中をさしとおして持って帰ってちょうだいなと注文がしてあり、またジョン公は
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
このかみさんは旅の着物のほころびでも縫えと言って、紅白の糸をわざわざ亭主と二人して糸巻に巻いて、それに縫針ぬいばりを添えて岸本に餞別せんべつとしたほどこまかく届いた上方風の婦人であった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
刀自はあっさりとそういったきりで、縫針ぬいばりの手を休めない。不足がちな足袋たびをせっせとつづくっているのである。そばに置いてある電熱器もとかく電力が不調で、今もえたようになっている。