“にがわらひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
苦笑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うかね。しかし然う一々天氣にかこつけられちや、天氣もつらの皮といふもんさ。」と苦笑にがわらひして、「だが幾ら梅雨つゆだからツて、う毎日々々降られたんぢや遣切やりきれんね。 ...
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
けふ月給の渡る日と聞いて、酒の貸の催促に来たか、とは敬之進の寂しい苦笑にがわらひで知れる。『ちよツ、学校まで取りに来なくてもよささうなものだ。』と敬之進は独語ひとりごとのやうに言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そこでカサンドルは大事さうに假髮かづらをお拾ひなさる、アルルカンは粗忽者の尻をいやといふほど蹴飛すと、コロムビイヌは笑ひこけて涙をく、ピエロオは厚化粧の苦笑にがわらひで耳までも口をいた。
胡弓 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)