“にがわら”の漢字の書き方と例文
語句割合
苦笑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何を言われても泰然と構え込んで苦笑にがわらいしている松平伯耆と、パアクスとがそれにむかい合っていた。それにこの二人ふたりは言葉も通じない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「どうも、……」と老人は苦笑にがわらいをしたが、急に立って「実はこれを御覧に入れるつもりで」と話をまた道具の方へそらした。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かしらは苦笑にがわらいしながら、弟子でしたちにわけをこまかくはなしてきかせました。わけをきいてれば、みんなにはかしらの心持こころもちがよくわかりました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)