“なみはづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
並外33.3%
例外33.3%
時流外33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さういふ態度をとると、彼の姿は顏と同じやうにはつきりと見えた——並外なみはづれた胸のはゞは手足の長さと均整がとれないほどだつた。きつと大抵の人は彼のことを醜男ぶをとこだと思ふだらう。
顴骨ほほぼねの高い、疲労の色を湛へた、大きい眼のどんよりとした顔に、唇だけが際立つて紅かつた。其口が例外なみはづれに大きくて、欠呻あくびをする度に、鉄漿おはぐろの剥げた歯が醜い。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
時流外なみはづれに粗大なる布衣を着て鐵卷くろがねまきの丸鞘を鴎尻かもめじりよこたへし後姿うしろすがたを、蔭にてゆびさし笑ふ者も少からざりし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)