“とりいとうげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鳥居峠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここは弥次郎兵衛やじろべえ喜多八きだはちが、とぼとぼと鳥居峠とりいとうげを越すと、日も西の山のに傾きければ、両側の旅籠屋はたごやより、女ども立ちでて、もしもしお泊まりじゃござんしないか、お風呂ふろいていずに
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鳥居峠とりいとうげはこの関所からみやこし藪原やぶはら二宿を越したところにある。風は冷たくても、日はかんかん照りつけた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
くわしく言えば、鳥居峠とりいとうげあたりをその実際の中央にして、それから十五里あまり西寄りのところに馬籠の宿があるが、大体に十一宿を引きくるめて中央の位置と見ていい。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)