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			となつや
		
		  
	
 
  
	
	
	
	
		
		
			立退て江戸に
滯留中鈴が森にて
十七屋の金飛脚を殺し金子五百兩
奪ひ取しが惡事の
仕納めなりと咄しければ三五郎聞て
眉をひそめ夫は
博奕打や盜賊を殺して
取金は同じ罪でも罪は
輕し唯の者を
 
			
		 
		
			扨も畔倉重四郎は
十七屋の飛脚を殺して大金を
奪ひ取り夫より所々を
 
			
		 
		
			無實の罪に
落さんと
仕居る然し是は汝ればかりでは有まい
誰か
腰押の者が有らう扨々
恐敷阿魔めと云せも果ずお文は
彌々やつきとなり
未々其上に藤澤の大津屋へ入夫に
行前のこと鈴ヶ森にて
十七屋の三度飛脚を