“とうろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藤六44.4%
東麓44.4%
登録11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魚屋の藤六とうろくさんは、びんばふでした。毎日、朝はやく、問屋とひやへ行つて、お魚を一円だけ買ひ出します。そして、それを売つて、五十銭づつ、まうけるのです。
源八栗 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
独龍岡どくりゅうこうの強味は、三家鼎足ていそくの形をなしているからです。けれどいつかも申しあげた通り、東麓とうろくの一族、撲天鵰はくてんちょう李応りおうだけは、本家の祝氏しゅくしと気まずくなっているだけに、こんどは加勢に出ていません。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなら、彼ら大尽だいじん地租ちそもくもとに多額の負担ありやとたずぬれば、彼らの園邸えんていは宅地にあらずして、山林と登録とうろくしてあるから、税率もはなはだ少ない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)