“できもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腫物96.6%
出來物3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次女は年が年中腫物できものだらけの頭をしていた。風通しが悪いからだろうというのがもとで、とうとう髪の毛をじょぎじょぎにってしまった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「お忘れかもしれませんが、たった一ぺん、おふくろの腫物できものなおしていただいたことがございましてね。はい。潯陽江じんようこうの張順と申すんで」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「吹き出すものは吹き出させて置くがいいぢやアないか? まさか出來物できものぢやあるまいし、膏藥を張るわけにやア行くまい。」
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)