“てっせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄扇85.0%
鉄箭15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、小幡民部こばたみんぶひとりは、深編笠ふかあみがさをいただき、片手に鉄扇てっせん野袴のばかまといういでたちで、京都から大阪もよりへと伊那丸いなまるのゆくえをたずねもとめていく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あいやお武家、袴氏とやら。ずいぶん立派な腕前だの。拙者鉄扇てっせんにてお相手いたす。ただし後には槍がある、宝蔵院ほうぞういん流の鎌槍かまやりがな。まずこれだけはがれられまい」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
駆けちがう万騎のひづめ弩弓どきゅうのうなり、鉄箭てっせんのさけび、戛々かつかつと鳴るほこ鏘々しょうしょう火を降らしあう剣また剣、槍はくだけ、旗は裂け、人畜一つおめきの中に、屍は山をなし、血は雪を割って河となした。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)