“てじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手錠92.9%
手鎖7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巡査じゅんさは、すばやく起きなおり、威厳いげんをつくろいながら、男に手錠てじょうをはめようとして、なさけない声を出した。
向うからいわれるまでもなく、直ぐさまおのが膝下へ引寄せずにはおかない筈なのだが、しかし手錠てじょうの中に細った歌麿の手首は、じっと組まれたまま動こうともしなかった。
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
一人ひとりは切腹に、一人は獄門に、五人は死罪に、七人は遠島に、十一人は追放に、九人は押込おしこめに、四人は所払ところばらいに、三人は手鎖てじょうに、七人は無構かまいなしに、三人は急度叱きっとしかりに。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)