“つまこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妻子83.3%
夫恋11.1%
牝恋5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鋳物師 しかし妻子つまこを捨ててまでも、仏門に入らうとなすつたのは、近頃健気けなげな御志だ。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
お秋 だつてさ、さうぢや無いの? あんたが妻子つまこがありながら、沢ちやんの所へ来るのも、度々言ふけどそんな気持も、私だつて解つちやゐるのよ。
疵だらけのお秋 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
短くして破られた二ツ枕の夢——夫恋つまこう鹿の細ぼそと鳴くにも似て、園絵が、こう毎日くり返す想いを、また、胸のうちに燃やしながら、
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そんなことを言って、京には美しい人も多いと聞くなぞと遠回しににおわせ、夫恋つまこう思いを隠しかねている友人の妻が顔をながめると、半蔵はわずかの見舞いの言葉をそこに残して置いて来るだけでは済まされなかった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
牝恋つまこふ鹿もうらめしく、まがきにからむいもかつら、子にほだされて捨てかねし、身のなるはてをあはれ世に、訪ふ人絶えてなかりけり。畢竟ひつきやうお夏がこの窮阨きゆうやくの、後のものがたりいかにぞや
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)