夫恋つまこ)” の例文
短くして破られた二ツ枕の夢——夫恋つまこう鹿の細ぼそと鳴くにも似て、園絵が、こう毎日くり返す想いを、また、胸のうちに燃やしながら
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夫恋つまこう思いを隠しかねている友人の妻が顔をながめると、半蔵はわずかの見舞いの言葉をそこに残して置いて来るだけでは済まされなかった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)