“ちの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乳呑51.7%
茅野27.6%
乳飲20.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生れて間もないらしい乳呑ちのを抱えていたが、外にもう一人、六つぐらいになる男の児が彼女のうしろに含羞はにかみながら食っ着いていた。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
高島の城下から一里ほど離れた宮川の里茅野ちのの郷の、立て場の茶屋で服部兄妹、範之丞と織江とが雲助や馬方に、何やら難題をもちかけられていた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
老いたる父母、今からは親のない幼き者たち、乳飲ちのみを抱いている白き面の妻、その甥、その叔父、その姪など、無数の縁者を、きょうの法筵ほうえんに見た。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)