“ちくぜんのくに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
筑前国80.0%
筑前國20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暫く立つと、有竹氏の主家しゅうけ戸田淡路守氏養うじやすの隣邸、筑前国ちくぜんのくに福岡の領主黒田家の当主松平筑前守治之はるゆきの奥で、物馴れた女中を欲しがっていると云う噂が聞えた。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかるに横田家の者どもとかく異志を存する由相聞え、ついに筑前国ちくぜんのくに罷越まかりこそろ。某へは三斎公御名忠興ただおきおきの字をたまわり、沖津を興津と相改めそろよう御沙汰ごさた有之候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
寛永九年六月十五日に、筑前國ちくぜんのくに福岡の城主黒田右衞門佐忠之うゑもんのすけたゞゆきの出した見廻役が、博多はかたつじだう町で怪しい風體の男を捕へた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)