“ちおんいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知恩院80.0%
智恩院20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間もなく知恩院ちおんいんに着いた。本堂は見上げるほど大きなものだ。田舎から来たらしい善男善女の一団が口を開いて見上げている。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「わしもこのお首級を、知恩院ちおんいんにある光忠みつただどのへお渡し申しあげ、その後、身の始末をする所存だ。——では、さらばぞ」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中村楼の雨傘を借りて、それを片手にさしながら、片手には例の折詰をげて、少し、ほろ酔い加減に、い気持で、ぶらぶらと、智恩院ちおんいん山内さんないを通って、あれから、粟田あわだにかかろうとする
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
京都にある三大寺院は公使らの旅館にあてるために準備された。三藩の兵隊はまた、それぞれの寺院に分かれて宿泊する公使らをまもることになった。尾州兵は智恩院ちおんいん。薩州兵は相国寺しょうこくじ
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)