“だてしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伊達者94.7%
達者5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女たちは幕府のころ、上野の宮の御用達をつとめた家の愛娘であった。下谷したや一番の伊達者だてしゃ——その唄は彼女の娘時代にあてはめる事が出来る。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
主人の源吉は三十そこそこ、歌舞伎役者にもないといわれた男振りと、蔵前の大通だいつう達を圧倒する派手好きで、その頃江戸中に響いた伊達者だてしゃでした。
さあ如来衛門出てうせろ! 尋常に姿を見せるがいい! うぬは泥棒か家尻切やじりきりか、他人ひとの館へ忍び込み、大事な女を盗もうとは、それでも達者だてしゃかそれでも達者か!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
けれどもお前も知っている通りあの如来衛門の悪漢しれものめは、私にとっては商売の敵じゃ! 何故なぜかというにあの男は、自分が男を売りたさに、達者だてしゃだなどと云われたさに
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)