“だざいのだいに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大宰大弐50.0%
太宰大弐50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壮年期には、大宰大弐だざいのだいにという官職にもついていたし、晩年には日宋貿易の上からも、彼と九州とは、唇歯しんしの関係もただならぬものであったのに。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
同じく大宰大弐だざいのだいには職田六町とともに正五位の位田十二町、同じく大宰少弐は職田四町とともに従五位の位田八町。すなわち大宰官吏は長官より序を追うて四十四町、十八町、十二町である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
しかるにその後、『異制庭訓往来』和漢の名馬をつらねた中に、本朝厩戸王子うまやどのおうじ甲斐黒駒、太宰大弐だざいのだいに弘継ひろつぐ土竜とあるを見出した。
太宰少弐小野老朝臣だざいのしょうにおぬのおゆのあそみの歌である。おゆは天平十年(続紀には九年)に太宰大弐だざいのだいにとしてそっしたが、作歌当時は大伴旅人が太宰帥だざいのそちであった頃その部下にいたのであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)