“だいしょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大暑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酔月すいげつから取寄せた料理の重詰じゅうづめを開き川水にさかずきを洗いながら、しきりに絶景々々と叫んでいたが、肝腎かんじんな種彦一人は大暑だいしょの日中を歩みつづけた老体につかれを覚えたゆえか、何となく言葉少く
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
種彦は今日きょうしも老体の身に六月大暑だいしょの日中をもいとわず、かねてより御目通おめどおりを願って置いたしば日蔭町ひかげちょうなる遠山左衛門尉様とおやまさえもんのじょうさまの御屋敷へと人知れずまかり越したのである。仔細しさいというはほかでもない。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)