“たてごと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竪琴89.3%
提琴3.6%
立琴3.6%
縱琴3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼にむかって手桶のよごれ水をぶっかけている女や竪琴たてごとを小脇にかかえながら片手でゴーリキイの足元に繩わなをしかけようとしている男
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
舞台裏には、唐人殺しに使う、提琴たてごとや矢筒などが、ところ狭く散らばっていて、開場前の劇場は、空間がなんとなく物侘びしげであった。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
北国のある町を歩いていると立琴たてごとのようなものを鳴らして乞食が通るのを見た。その男の容貌がいかにも「日まわり」の一章によんだ乞食と似ている。
なほ縱琴たてごと空鳴からなり
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)