“ぞうしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑色96.7%
雑式3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
集っていた雑色ぞうしき牛飼達は、かつてはあれほどの権勢を誇った大納言が、今は一人淋しく都を去ってゆく様子に涙を流さぬ者はいなかった。
丸は雑色ぞうしきなどの名に常に用いられる語であれば、京丸という地は多分は京往きの夫役ふえきを、世襲的に勤めていた者の屋敷給田の地であろう。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一方より、神官代理鹿見宅膳しかみたくぜん小力士こりきし小烏風呂助こがらすふろすけと、前後あとさきに村のもの五人ばかり、烏帽子えぼし素袍すおう雑式ぞうしき仕丁しちょう扮装いでたちにて、一頭の真黒まっくろき大牛を率いて出づ。牛の手綱は、小力士これを取る。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)